診療科の案内

脳神経外科部門

脳神経外科部門

脳卒中や脳損傷をはじめとする「脳神経疾患」は医療における主要疾患の一つですが、その中には現在の診療体系(診療区分)では既存の診療科には適切に当てはめることができない疾患領域、十分な専門性が未だ確立されていない領域、患者様への専門的医療の供給が不足している疾患領域が存在します。

特に、脳卒中や脳損傷などによる障害があり、リハビリテーションを必要とする慢性期の脳神経疾患にはこのような領域が多く、受診場所に困っている患者様がたくさんおられます。
当科では主にこのような慢性期の脳神経疾患患者様を詳細に、丁寧に、親切に、科学的に、適切に、根気よく診療します。

具体的な診療内容は、高次脳機能障害の画像・認知機能評価、認知症の評価と治療(リハビリテーションを含む)、脳腫瘍の高精度画像診断、成人のてんかん診療、顔面痙攣・眼瞼痙攣・痙性斜頸・痙縮に対するボツリヌス毒素治療、痙縮に対するバクロフェン髄腔内治療後リフィル診療、パーキンソン病などの不随意運動に対する脳深部刺激術後の患者様の電圧調節、高齢者自動車運転の可否に係る画像・認知機能評価、頭痛診療です。

  • 高次脳機能障害とは、脳卒中や脳損傷などの脳の疾患による後遺症で、記憶力、
    注意力、思考力の低下や、感情や言動をコントロールが困難になる障害です。

高次脳機能障害の画像・認知機能評価

当院は平成16年より岐阜県高次脳機能障害支援普及事業における支援拠点病院に指定されており、長年にわたる診療実績と経験を有しています。
中部地方はもとより全国から患者様の紹介があり大きな信頼が寄せられています。

認知症の評価と治療
(リハビリテーションを含む)

高次脳機能障害の画像・認知機能評価のノウハウを応用し、詳細な画像診断、認知症評価と治療(リハビリテーションを含む)を行います。
アミロイドPET検査(自費)も行うことができます。

脳腫瘍の高精度画像診断

PETを用いた脳腫瘍の精密な画像診断を得意としており、平成13年の中部療護センター開設以来全国(中部国際医療センター、岐阜大学、東京女子医科大学、静岡がんセンター、三重大学をはじめとする東海地方の主要医療施設)から患者様が紹介されています。

成人のてんかん診療

日本てんかん学会てんかん専門医の資格を持つ、岐阜県下で唯一の常勤脳神経外科医がおり、令和4年にてんかん専門医指導施設に認定されました。
脳磁図(MEG)、脳波、MRI、SPECT、PETを活用し地域てんかん診療連携の2次診療病院として活動しています。
また、迷走神経刺激術(VNS)後の刺激調整も行っています。

顔面痙攣・眼瞼痙攣・痙性斜頸・痙縮
に対する
ボツリヌス毒素治療

「顔面痙攣・眼瞼痙攣・痙性斜頸・痙縮に対するボツリヌス毒素治療のための講習・実技セミナー」の受講を終了した常勤医により適切な治療を行います。

痙縮に対するバクロフェン髄腔内治療後リフィル診療

脳性マヒや脳卒中の後遺症である痙縮(足や手、指などが筋肉の過度の緊張によって内側や外側にねじれたり、曲がったりする状態)の治療にバクロフェン髄腔内治療が広く行われています。
使用するバクロフェンのリフィル(詰め替え操作)を行います。

パーキンソン病などの
不随意運動に対する
脳深部刺激術の
適否判断と術後患者様の電圧調節

岐阜県下で不随意運動に対する脳深部刺激術が行われているのは中部国際医療センターと岐阜大学病院の2か所です。
これらの病院で直接手術に携わっている脳神経外科医により脳深部刺激術の適否診断を行っています。
また、効果的に不随意運動を抑制するために脳深部刺激術後の適切な刺激調整を行います。

高齢者自動車運転の可否に係る
画像・認知機能評価

高次脳機能障害と認知症の画像・認知機能評価のノウハウを応用し、公安委員会で行われた認知症試験で基準点に達しなかった高齢者の方、脳卒中などの脳疾患を持つ患者様の自動車運転能力にかかわる評価を行っています。

頭痛診療

種々の原因で起こる頭痛の診療、特に片頭痛、緊張性頭痛といった慢性頭痛に対する診断、薬物治療、生活指導を行っています。
片頭痛は三叉神経から放出されるカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)などの神経伝達物質が血管平滑筋に作用し血管が拡張することによって、血管周囲の三叉神経が圧迫され痛みを感じるとされています。
限られた施設のみで使用可能な新規薬剤「ヒト化抗CGRPモノクローナル抗体注射薬」による予防治療も行っています。

リハビリテーション部門

リハビリテーション部門

リハビリテーションは、急性期リハビリテーション、回復期リハビリテーション、維持期(慢性期、生活期)リハビリテーションの3つのステップに分けられます。
急性期リハビリテーションは「現状より悪くしない」ことを目的とし、疾病の治療直後もしくは治療と並行して早期に行われるリハビリテーションです。
急性期リハビリテーションの第一の目標は、「廃用症候群」の防止・軽減にあり、発症前の状態まで回復させることではありません。

「廃用症候群」とは、寝たきりによる褥瘡、筋萎縮、関節拘縮、廃用性骨萎縮、起立性低血圧、精神的合併症、括約筋障害(便秘・尿便失禁)などを指し、長期間の安静・臥床状態が引き起こす様々な弊害を指します。
治療の早い段階で体を動かすことが、「廃用症候群」を防げるだけでなく、次のステップでの効果的な回復につながる橋渡しになります。
急性期リハビリテーションは食事や移動、排泄や入浴といった日常生活動作を円滑に行うための起立訓練や嚥下訓練などにも重点がおかれ、おおむね発症から数日後~1か月くらいの期間で行われます。

急性期リハビリテーションによってある程度身体を動かすことができるようになった後、回復期リハビリテーションに移行します。
この時期のリハビリテーションは機能が低下している部分の回復、場合によっては麻痺等のない健常な半身を機能低下した身体の代用として用いた日常生活を行うための機能訓練を目指すことが主な目的となります。
回復能力の高いこの時期(発症後1~4ヶ月)に密度の高いリハビリテーションを行うことで活動能力を効率よく高めることができ、社会生活への適応能力を向上させることが可能となります。

中部脳リハビリテーション病院では「脳の疾患」に特化した専門性の高い回復期リハビリテーションを行っています。
脳血管疾患、脊髄損傷、頭部外傷、くも膜下出血のシャント手術後、脳腫瘍、脳炎、急性脳症、脊髄炎、多発性神経炎、多発性硬化症、腕神経叢損傷等の発症後若しくは手術後の状態又は義肢装着訓練を要する状態では150日、高次脳機能障害を伴った重症脳血管障害、重度の頸髄損傷及び頭部外傷を含む多部位外傷では180日の入院治療が見込まれます。

回復期リハビリテーションを終えると、自宅や地域の施設などで行うリハビリテーション(維持期リハビリテーション)へ移行します。
日常動作を維持することが大切な目的であり、併せて服薬や生活改善など再発を防止することも重要になります。
病状ならびに障害の状態が比較的安定している時期ですので、障害の心理受容を図るだけでなく、介護者の方の負担の軽減・生活環境の整備、社会参加の促進に努め、その自立生活を支援することも必要です。

中部脳リハビリテーション病院では回復期リハビリテーション(入院)と回復期リハビリテーション後の維持期リハビリテーション(外来通院リハビリテーション)による切れ目のない一貫したリハビリテーションを担当することによって身体機能、高次脳機能が維持されるよう診療に取り組んでいます。

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